礼拝説教

主が共に

1月4日 顕現主日


新しい年を迎え、せわしない日々の中でも、今日は立ち止まって聖書の言葉に心を向け、主と共に歩む一年を始めたいと思います。最初の礼拝に登場するのは東方の学者たちです。彼らはユダヤ人ではない異邦人で、星の光だけを頼りに長い旅をしてきました。救い主がどこで生まれるのか正確には分からず、それでも星の導きに命と勇気を懸けて歩んだのです。

彼らは当初、新しい王はエルサレムの宮殿にいるはずだと考えました。しかしそこにイエスさまはおられず、むしろ王ヘロデや都の人々は救い主の誕生に不安を抱いていました。権力や立場を失うことを恐れ、神を待ち望む心を失っていたからです。一方で、目立たずとも救い主を信じ待ち続けていた人々も確かにいました。

やがて学者たちは星に導かれ、ベツレヘムの一軒の家、馬小屋で幼子イエスに出会います。期待していた姿とはまったく違う場所でしたが、彼らは大きな喜びに満たされ、黄金・乳香・没薬という宝物をそのまま献げました。そこにこそ救い主がおられると、星の導きを信じて受け入れたのです。彼らの喜びは、王に近づけたことではなく、この世界の片隅に確かに神が共におられると知ったことから溢れた喜びでした。

宝箱は空になりましたが、帰り道、彼らの心は主を知る喜びで満たされていました。私たちも新しい一年、良いことばかりでなく迷いや不安に出会うでしょう。そのたびに、救い主がこの世界に来られた喜びを心の宝箱に思い起こしたいのです。イエスさまが共にいてくださること、それこそが私たちに与えられた最大の宝物なのです。

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